消息不明のラッパーはどこで何をしてる?

今年の2月に友人のラッパーが突如姿を消した。最近では海外の彼の友人からも彼を心配したDMが俺の元に届く
瓜田純士 2025.12.25
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メリークリスマス

前日の「イブ」は朝からケンタッキーのウーバーが届いて寝起きからむしゃむしゃフライドチキンに喰らいついて塩分摂り過ぎたところにメイプルシロップたっぷりのビスケットを詰め込むという自殺行為をしてから、夕方まで溜まっていた用事を片付けると夜はSASUKEを観ながらHIKAKINの1stステージ転落に爆笑しながら何気ない”普通の一日”に幸せを噛み締める。

幸せだということに少しだけ罪悪感を感じるような出来事が友達の身の回りに起こってそうなので触れておきたい。

数日前インスタに外国人からDMがきた。文面を翻訳すると「kimura hiroというラッパーは知り合いだろ?どこにいる?」とある。一見すると高圧的な言い回しで「人舐めとんすか?」になりかねないけどこれは外国語のニュアンスの問題で「ワッツアップ」や「HEYブラザー」的なことなのでこれをそのまま日本語に訳すと礼節を欠いた失礼な奴に見えてしまうが決してそんなことはない。

送り主のアイコンをクリックするとスキンヘッドの頭までタトゥーを彫った中南米系と思われる男が出てきたのですぐに内容を察した。タイミング的にもまさに奇遇で丁度2つ前に投稿したレター記事

の終盤に出てくるチカーノギャング来日の際に六本木の「吉野家」に彼等を連れて行ったという友人のラッパーがこの「kimura hiro」だ。

元々はMulti Plier Syncというユニットで「KI」名義で関西方面で活動してたり、10年以上前に俺が参加していたソサエティというグループでもプロデューサー的なことをしてくれていた。

酒を飲んではトラブルばかり起こす当時の俺たちは音楽と真面目に向き合いきれず一年そこらで空中解散したこのソサエティ。解散後、彼は単身でメキシコだかコロンビアだかに渡り、現地のラッパーやギャングと交流を深めながら活動していたのをKIのインスタを拝見しながら応援していた。

彼だけは音楽に真面目だったので大成するまで続けるつもりで海を渡ったのだろう。

今年の3月にKIとは付き合いの長い女友達から連絡を貰った。(この友達はソサエティーのメンバー)

「瓜田くんKIと連絡取れてますか?とても心配してます」

何かあったの?と聞くとどうやら2月14日から音信不通で、出演を予定してたコロンビアでのライブ会場にも現れなくてチケットを購入していた知人や現地の仲間が心配してると連絡があったそうだ。

その知人が言うには”意味深”なインスタストーリー投稿を最後に誰も連絡が取れないとのこと。KIが失踪する前日の2月13日に投稿されたと思われる”ストーリー”に投稿した動画をその知人がダウンロードしていたようで、その女友達が共有してくれた。

自宅部屋のような場所で黒いバンダナで顔を覆ったKIがスマホに向かって何やら喋りかけているが、何を言ってるのかうまく聞き取れない。まるでレコーディングでもしてるような雰囲気で何やらぶつぶつと言葉を放っているのでスマホに耳を近づけると何とか聞き取れた。呂律の回らない喋り方でライブの告知でもしているのか(前述したコロンビアでのライブと思われる)最後の「会場で会いましょう」だけ何とか聞き取れた。明らかにおかしいと一目で分かった。本来のKIならもっと自然に早口ラップを繰り出すし、滑舌もはっきりしている。そもそも意識の高い彼がまるで酩酊状態かのようなコンディションでストーリーなんてあげるわけがないので酒で酩酊状態か、薬物でおかしくなってるか?のいずれかだろうと考えた。(この時点では)

(黒いバンダナで顔を覆ってるのは彼のコロンビアでの音楽仲間達との共通のファッションの可能性があるので深い意味はないと推測。動画が貼れないのでスクショしたものを置く)

連絡をくれた女友達から彼が都内に住んでたとされるマンションの住所を聞いた。その女友達もKIの失踪を最初に教えてくれた知人から教えてもらったそうだ。KIのライブをコロンビアまで観に行ったり自宅マンションの場所を知ってる程近しい関係ということだ。

その知人がマンションを訪ねたが誰も居ないようだと。(オートロックならエントランスから呼び出しをしただけだろうし、部屋の前まで行けたとしてもノックしたりドア外から叫んでみたとか?)

Googleマップでその住所を調べるとマンションの外観が出てきたので所轄の警察署の生活安全課に相談するようにと伝えた。(例の動画を警察に見せれば真剣に取り合ってくれる筈だと)ついでに室内で倒れてるかもしれないので救急車を呼ぶとか、管理会社に連絡して緊急性があると言って鍵を開けてもらうなども提案した。

すぐにそのKIの知人は警察に相談をすると一応マンションまで警察が行ってくれたそうだがここで不可解なことを言われたという。

kimura hiroさんについては確認できませんでした。が、もうこれ以上この件には関わらないようにしてください

と。どういう意味だろう?警察が管理会社と連絡取り合いながら内見したけど本人不在で何事もなさそうだった。今後も憶測だけでこのような相談をされても対応に困るとう意味なのか?

もしくは何か事件性でもあるのか・・?

結果としてその知人は家族でもないので捜索願いなどは出さずに様子を見ることに。

俺はこれを聞いた時に「パクられたんだろうな」くらいに考えた。酩酊状態なのは酒か何かのドラッグを乱用した状態で街に繰り出し職質に遭ったか保護されたのではと。一方で嫌な予感もよぎる。

結構繊細な彼は理想と生活とのギャップやプライベートの問題に悩みブランデーなどの強い酒を浴びて一緒に睡眠薬などを服用してあの世に旅だとうそしたのでは・・と。

けどそれならマンションまで行ってくれた警官が流石に相談者に教えてくれる筈だ。何か分かったら教えて欲しいと女友達に言ってから俺もそれなりに忙しくしていた。

それから定期的にKIのインスタやSNSをチェックしてるけど更新されないのでやっぱり逮捕されたのかなと考えていた。KIが過去に何かで執行猶予判決を受けたことも知っていたし今回その猶予が切れていたのかいないのかは定かではないけど、何か実刑になるようなことでもしたのかな?くらいに考えていた。

彼は元々水商売みたいなことを経てスカウトのような仕事をしてたのかな?確か恵比寿の繁華街で女性斡旋のようなことをしていた。昔から俺はどれだけ仲の良い友人でも「何をしてるか」(仕事や恋愛)にあまり関心がなくて余計なことを聞かないので(関心はあっても余計なことを聞かないようにする習性がある)親しくても知らないことの方が多かったりするのでKIが何で稼いでるとか結婚してんのかな?など把握していなかった。

それからたまにではあるけど海外からKIを心配する声をFacebookで見かけたり、今回のようにインスタでDMが来たりしていた。以前彼の制作した楽曲のMVに出演したことがあるので俺が何か知ってるのでは?と思われてるのだろう。

日本人よりも海外の彼の友達の方が心配してることが感慨深い。義理堅いというか口先だけの”ホーミー”じゃなくてとても親身になっている。これが友達に対する”優しさ”であり”義理”だ。コロンビアの人から学ぶべきことがたくさんあるように思えた。そして彼等を突き動かすほどKIはコロンビアの”ホーミー”たちに尽くしてきのだろう。彼等の楽曲制作に客演にミックス作業と、KIは無償で関わってきたと想像できる。(KIとはそういう奴だ)そうやって海を渡った地で言葉もわからない中で関係を培ってきたのだ。そんなKIを心配する外国人友達の1人が今回DMをくれたことでもう一度頭で整理してみると少し引っかかる。

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