4億円連続強盗は「この人たち」に訊け
連日起こる強盗事件やニュースを見ながら早くLetterを書きたいなと思っていた矢先に腰痛を起こしてしまい数日引き篭もる羽目に…
3月20日の試合に出るのに
来月はブレイキングダウンで因縁の相手である内藤裕との試合を控えていて練習の真っ只中だというのにやってしまった。相手は練習の優等生ぶりをSNSにあげるような熱血ぶりで、まるで自分がオリンピック選手にでもなったかのようなアスリート生活を猛烈にアピールしていたのに、その後大炎上するほどの「オーディションのネタバレ」事件の張本人として捲れると、(しかも三度目のネタバレ)アスリートは愚か、ただのETみたいな顔した口の軽い妖怪でしかなくなってしまった。俺をマットに沈めた後はフライ級のベルトを狙いに行くとかほざいていたが、俺との試合を最後にもう二度と大会に呼ばれることはないだろう。まさに口は災いとはこのことだ。
さて、いよいよ加齢によるギックリ腰か?とか思わないで欲しい。説明すると数日前のトレーニング中、高重量のデッドリフトの最中に少し腰を痛めてしまったところ、2月3日の節分の日に豆撒きの行事にお呼ばれしていたので、黒石高大のテスラの助手席に乗せて貰いながらドライブしてる道中にシートの位置が合わなかったのか、変な姿勢のまま長時間過ごしてしまい、痛めた腰にトドメを刺してしまったという訳だけど、どうにかこうにか豆撒きには行ってきた。否、豆撒きには行ったけど豆撒きはできていない。それも俺だけ。
どういうことかというとこの節分イベントは埼玉の加須市の日本三大不動尊の一つである、不動ヶ岡不動尊總願寺で行われる行事で歴史があり、小さな子もたくさん参加するという理由から俺の顔タトゥーに子供が怖がるという”立て付け”レベルのことわり文句を出されてしまった。これも数日前から言われていれば辞退もできたのに、何故直前まで知らされなかったかというと、俺たちを呼んでくれた地元の有力者の土建会社の会長さんがギリギリまで御寺側と交渉をしてくれていたそうだ。
この土建会社の会長さんが毎年芸能人や芸人さんや力士なんかを呼んで盛大に盛り上げてくれていて、初めて行った3年前も酒井法子さんや岡崎二郎さん豪華俳優陣にデヴィ夫人なんかも来ていた。
今年も豪華な顔ぶれで最初の集合場所であるその会長さんの会社の邸宅に集い、寿司を振る舞ってもらいパクパク食べていたところ、俺だけ「本尊」には入れないという話を聞かされた。
気まずい空気が流れる中で隣に居たブレイキングダウンでお馴染みの最強喧嘩師の村田将一もそれは気まずいだろ・・とでも言いたげな表情なのにサングラスで視線を隠しながらひたすら無言で寿司を食べる様子がなんともおもしろかった。
結局ギリギリまで粘ってみてもダメだったということで、わざわざ呼んだのに申し訳ないと考えてくれた会長さんが、豆撒きの時間だけ、どこか美味しいものでも瓜田くんにもてなししたいと気を遣ってくれて、そこに居た少し雰囲気の違う方々にお願いしてくれてその方々と俺で別行動することになった。少し違う雰囲気とはつまり「本職」風な見た目のこと。真っ白なアルファードはゾロ目ナンバーでダイヤの指輪と手首に巻いた腕時計をビカビカさせた”漢前”な御仁に連れられてアルファードに同乗させてもらった。お付きの方々も中々の”漢前”でまさに「一行」という雰囲気だ。
「今は事務所の前にデカいプールを建設中でね。ヤシの木も植えたし、バリ島みたいにするんだよ」
と笑いながら話てくれたので思わず聞いてみると現在はちゃんと堅気の方たちだそうだ。
その御一行のアルファードで市街に出ると鍋屋のような店に入った。
今頃みんなは寒い中豆撒きしてるのかなぁ、とか考えながら鍋を皆さんで堪能した。鶏肉の鍋はとても美味しくて(ちゃんこ?)ほかにもたくさんの料理をご馳走になった。俺に付き添ってくれるということはその人たちも豆蒔きに参加できないのだ。それなのにもてなしてくれて、とても親切だし、それもその土建屋の会長さんの人望なのだろう。
御仁たちとの楽しい宴の途中に不意に世間を騒がしている「4億円強盗」の話題となった。御仁たちも昔は裏社会の住人である。皆さんの目の奥が怪しく光るのが分かった。この手の話は大好物な筈だ。中でも御仁の側近であるDさんが鍋を突きながら語り始めた。
Dさん「そもそも密輸だからね。奴らは被害者ではあるけど後から自分たちも脱税分を認めて割を食うことになる」